ラストゲーム
ASSE松井君の試合がなくて良かった。今週はそれどころではなかったから。ヤクルトスワローズファンになって18年。河端龍投手を好きになって8年。松井君よりファン歴だけは長い。今後はもう書くことがなさそうなので、河端龍について少し長めにおしゃべり。
肌寒かった12日の神宮球場。たまにしか球場へ足を運ばない「しょうもない」ファンだけど、とうとう今年は最終戦に行ったのみ。最後の試合くらいは熱心なファン同様、早くから押しかけてツーショット写真でもお願いしたかった…。競馬で身動きとれないんだよね。
スタンドには「23」青木宣親のシャツを着た人が多い。中には今日引退する31の真中のシャツを着た人もいる。70の河端のシャツは全く見かけない…。自分は着ているんだけど寒いし勇気もなく上着は脱げそうにない。
横浜との最終戦。どちらも今年低迷してしまったチーム。裏ではクライマックスシリーズなんか行われていた。個人的にはできれば阪神に勝ってもらいたい。阪神が勝つと関西だけでなく世の中が元気になる。
この試合の内容は正直どうでもよくて、先述の河端龍投手を始め、真中満選手、度会博文選手、小野公誠選手の引退試合として見に来た。
昨年スワローズを去った古田敦也氏、韓国リーグで頑張る高津なども来ていた。
だからヤクルトが先制したり、横浜の村田が46号ホームランを打ったりしても、ちょっとぼんやりしていた。そんな時、河端龍が投球練習を始めた。出るんだ。出してもらえるんだ。やっと見つけた空席はちょうど彼がいる位置ではあるけれど、少し上過ぎて遠い。
174cmしかなく小柄だし以前は痩せていたけど、鍛えてかなりがっしりした(松井大輔と一緒だね…)。
今年最後の試合には引退する4人も出た。この試合は公式戦でありながらイベントの様相。
まず河端龍。
6回に登板し一人に対し三振を奪った。まだまだ行けるやん…ついそう呟いた。どうせこんなデジカメではうまく撮れるわけがないので、最後のマウンド姿はじっくりこの目に焼き付けることにした。
中継ぎとしてこうしてワンポイントで使われていたことが多かったね。河端君のマウンド度胸が良くて堂々としたそのピッチングで何度となくピンチをしのいだ。
2005年の初先発(最初で最後だった)で勝利投手となり、お立ち台に上がった時
「中継ぎでも先発でも使ってもらえるならどこでも一生懸命やります」
と言っていた。
その後怪我に苦しみ、肩や肘の手術をし、一軍のマウンドへの復帰を目指しリハビリに励んだが、ついにその夢が叶ったのが奇しくも引退試合となった。彼は最後までしっかり投球練習を重ね、恥ずかしくない内容で締めくくった。選手としては当たり前かもしれないが、その真摯な態度に今更ながら頭が下がる。
度会。
7回に代打で出たがレフトフライに終わった。いつも笑顔だった度会なのに泣いてたね。
真中。
彼らしく思いきり振って三振に終わった。終始笑顔に見えた。
最後に小野。
野球人生最後の打席は何とホームランだった。ちなみに彼の初打席もホームラン。華々しいラストだ。まだできるやん、とまた呟く。やはり小野は泣いていた。そりゃあ泣けるよ。
そしてその小野のホームランで勝ち越したスワローズは最終戦を勝利で締めくくった。レフト側横浜のサポーターも沢山の拍手と声援を送ってくれた。本当に有難かった。
ありがとう!横浜ベイスターズファンの方々!来年は共に優勝争いができるようにしようじゃないか!
引退セレモニー。それぞれの選手の活躍ぶりを大画面で紹介。河端君のだけは何とかムービーで録ったのでここで紹介します。もし良かったら見て下さい。日本一になった年にはセットアッパーとして本当に毎晩のように登場し、活躍してくれた。
そして最後に4人からメッセージを話したのだが、河端君は
と何度も繰り返した。まだそんなこと言ってる、と思うと涙が出た。神宮で泣いたのは初めてだ。
河端君は一軍で投げている時でも最初のうちは電車で神宮に通っていたそうだ。で、警備員に止められたことがあって、車で行くことにしたらしい。彼は普通の青年。むしろ地味過ぎるくらいの人かもしれない。腰が低くて謙虚なのは有名だ。
たまたま野球が巧くてプロに入り、華やかな世界にいたけれど、本当はごくごく普通の暮らしを好む青年だと思っている。
でも最後の挨拶で「贅沢過ぎます」と泣きながら言うなんて、切なくて切なくて。今でも泣きそうになっちゃうよ、龍。
今後の河端君、どうするんだろう。スワローズでお仕事できるといいんだけど、まだどうなのか自分は知らない。
去年古田君も去り、ついに大好きな河端君もいなくなり、スワローズに「あの頃」の選手はほとんどいない(宮本くらいかな)。これで野球界では現役選手で好きな人がいなくなった。超マニアックかもしれないけど、自分の中では河端龍を超える選手はこれからも絶対にいない。
帰り道、大勢の人を避けて、神宮から渋谷を目指して歩く。日曜だからバスも早々と終わっていて、地元の駅から家まで歩く。心身ともにクタクタになったけれど、喧騒の街を抜け、静かな調布の住宅街にホッとした。歩いたので暑くなって上着を脱いだ。こんなとこへ来てKAWABATAと書かれたシャツをお披露目。どないすんねん。
まだ頭の中は河端龍のことでいっぱい。これって浮気か。でもきっと松井君の試合が始まればまた大輔でいっぱいの自分に戻るでしょう。知り合いでもないのに2人に対して何だか悪いなと義理を感じてしまった。














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